神相撲の御神様たち
住吉大神
住吉大神(すみよしのおおかみ)というお名前は、上筒之男命・中筒之男命・底筒之男命(うわづつのおのみこと・なかづつのおのみこと・そこづつのおのみこと)三神の総称です。
神話によりますと、住吉三神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)が黄泉の国から戻られ、その穢れを祓い清められた時にお生まれになりました。
また、神功皇后様の三韓出兵に際しては、御神威を現され、御活躍されました。
大阪市の住吉大社や下関市の住吉神社など、全国各地でお祀りされ、厄除け、海上守護の神様として信仰されています。
八幡古表神社においては、地主神(その土地の守護神)として西御殿の「住吉神社」にお祀りされています。
当社境内地は海に近く、山国川の河口に位置しています。その為、海の神であり、河口の神である住吉大神が当地にお祀りされたと考えられています。
当社の伝統神事「細男舞・神相撲」では、西方最後の力士として登場されます。
そのお姿は、別名御黒男神(おんくろおのかみ)と言われるように、潮焼けによって黒々とし、小さいながらもたくましく表されています。
得意技は相手を蹴って倒す「蹴倒し」です。
東西十一柱ずつのお神様による「勝抜相撲」では、後半の六番すべてに勝ち、西方を勝利に導かれます。
その後に行われる、東方五柱の神々が住吉大神に次々と勝負を挑む「飛掛相撲」にも五連続でお勝ちになります。
さらには、東方十一柱すべてのお神様と住吉大神による、11対1の「押合相撲」でも住吉大神は勝星を収められます。
このように住吉大神は神相撲で一番活躍されるお神様であり、主祭神である神功皇后様とも関係が深く、当神社では非常に重要なお神様です。
先述のように、厄除け、海上守護の他、当社においては、祓いの神、勝運の神としての御神徳が高いと考えられています。